コラム

2023.01.14

宇多須神社の節分祭

ひがし茶屋街の先にある宇多須神社では、毎年2月に「節分祭」(福豆まき)が行われています。

ひがしの芸妓衆が笛や舞の奉納を行い、「福は内!鬼は外!」という掛け声とともに、疫病退散・国土安穏・万民豊楽・五穀豊穣・転禍為福を願った“福豆”を撒きます。

福豆の中には茶屋街の景品がもらえる当たりくじも入っており、毎年縁起の良い“福豆”を獲得するべく多くの方が楽しみにしている神事です。

(今年2023年は、密にならないよう一人ずつ手渡しの配布になります。)

(資料:宇多須神社・節分祭チラシより)

【節分とは?】

節分は、年に4回訪れる立春・立夏・立秋・立冬の前日を指す言葉。

いつしか、一年の始まりである「立春」の前日のみを「節分」と呼ぶようになりました。

悪いものを追い出し、縁起のよいものを食べて、新しい季節を迎えるための日本の伝統行事です。

 

【豆まきとは?】

昔から豆には、鬼などの悪いもの追い出したり退治したりする効果があるといわれ、「病気や災害など悪いものはすべて「鬼」の仕業だ」、「鬼は災いのもとだ」と考えていた昔の人は、豆をまくことで鬼を撃退しようとしたわけです。

「歳の数だけ豆を食べる」という言葉もありますね。それも『福豆』を食べることで体の邪気を追い出し、幸福や健康を取り入れようという考えが由来なのだそうです。

現代では、恵方巻を食べる新しい習慣もありますね。

「恵方」は陰陽道の考え方で、福徳をつかさどる「歳徳神(としとくじん)」がいる方角のことなんだそうです。

長寿や延命を願う”長いもの”を、その年の縁起の良いとされる恵方(方角)を向いて食べることは、すべてにおいて大吉とされる縁起のいい組み合わせなのです。2023年の恵方は「南南東のやや南」なのだそうです。ぜひコンパスでご自宅の方位をはかってみてくださいね。

 

【宇多須神社について】

宇多須神社は718年(養老2年)に卯辰治田門天社として創建され、慶長4年(1599年江戸時代)加賀藩二代藩主 前田利長が金沢城の鬼門の方角を鬼門鎮護するため、父 前田利家公を「卯辰八幡宮」と称してお祀りし、それ以降、代々の藩主の祈願所となりました。(利家公は現在、尾山神社に移され祀られています。)

浅野川の河辺から出土した古鏡に卯と辰の紋様があり卯辰神を祀ったことから「卯辰山八幡宮」との名が付きました。

その後、明治33年に卯辰山の古名が宇多須山であることから、「宇多須神社」となったと言われます。金沢五社の1つです。

【福豆を獲得した後は・・・】

そんな縁起の良い「福豆」をゲットした後は、ぜひ金沢 浅の川園遊会館にもお立ち寄りくださいね!

芸妓さんや茶屋街を紹介するミュージアムです。

ご利用案内のページに会館までのアクセス(地図)が載っています!

次回もお楽しみに!