コラム

2022.10.08

金沢芸妓とお座敷遊び

茶屋街のお座敷に欠かせないのが、金沢芸妓と客による「お座敷遊び」です。太鼓や三味線の生演奏に合わせて興じる、楽しいひととき。ぜひ実際に体験してください。ここでは代表的なものを紹介します。

お座敷太鼓

三味線に合わせて自由に太鼓を打ち鳴らします。勝ち負けはありません。「虫送り太鼓」が有名です。

おまわりよいさや

「おまわりよいさや」の掛け声とともにじゃんけんをし、勝った方が太鼓を叩き、負けた方が1周回ります。酔いながら回るので、お酒も回ります。

とらとら

客と芸妓が屏風の影に隠れ、それぞれ「虎(よつんばい)」「おばあさん(杖)」「加藤清正(槍で突く)」に扮します。「とらとーら、とーらとら」の掛け声で同時にポーズを出し合い、勝ち負けを決めるゲームです。

<ルール>いわゆる「三すくみ」の状態です

  • 虎はおばあさんに強いが加藤清正には弱い
  • おばあさんは加藤清正には強いが虎には弱い
  • 加藤清正は虎には強いがおばあさんには弱い

金毘羅船々(こんぴらふねふね)

小物の上に交互にパーを出し合い、ときたま物をつかみます。続く人はグーを出さなければならず、間違えたらお酒を飲みます。

いかがでしたでしょうか。客と芸妓が一緒になって盛り上がれる遊びばかりですね。これらは茶屋街によってルールが異なる場合もありますので、その違いを楽しみましょう。

お座敷遊びの様子は、「金沢芸妓 ~芸と技、おもてなし」ダイジェスト動画にも一部収録されています。動画本編(約8分間)には、上記4つのお座敷遊びが収録されていますので、ぜひ金沢 浅の川園遊会館2Fの大スクリーンでご覧ください!