コラム

2023.07.01

七夕まつり

金沢 浅の川園遊会館の入口に展示してございます、『浅野川四季風景図』はご存じでしょうか?

こちらは江戸中期、浅野川大橋を中心に描かれた絵巻物です。

(個人蔵 金沢市指定文化財『浅野川四季風景図』より)

こちらの絵の中には七夕飾りのついた笹を持った町人が描かれており、
とてもかわいらしい茶屋街の人々や街の様子が伝わってきます。

 

【七夕とは】

織姫(おりひめ)と彦星(ひこぼし)が天の川を渡って、1年に1度だけ出会える7月7日の夜のこと。色とりどりの短冊に願い事を書いて、“七つ飾り”と呼ばれる飾りを笹竹に吊します。昔は高ければ高いほど星に願いが届くと考えられ、屋根の上まで高くかかげていたそうです。

 

【七夕飾りの意味】
●吹き流し
機織りやお裁縫の上達を願う飾りです。かつての宮中儀式で、五色の糸を長い針に通してお供えしていたものを、紙で表現したものです。

●くずかご
清潔、倹約を意味しています。七夕飾りを作るときに出た紙くずを入れて飾ることも。

●網(あみ)飾り
漁業の網(あみ)から生まれた飾りです。大漁を祈願しています。

●折鶴
家内安全や、長寿を願う
飾りです。千羽鶴にする場合もあります。

●巾着(きんちゃく)
金運の上昇や、貯蓄を願って飾ります。財布の場合もあります。

●紙衣(かみこ)
折り紙で作った人形や着物の形のもののこと。裁縫の上達を願うほか、病気や災いの身代わりになってもらうという意味もあります。

●短冊
短冊は五色あり、赤・黒(紫)・青・白・黄それぞれに願い事を書いて飾ります。

「五色の短冊」は、古代中国の自然哲学「五行説」からきています。
万物のすべてを構成すると考えられた五元素に、色を当てはめたものだそうです。
五色で吹き流しを作ると魔除けの意味もあると言われています。

<短冊に書くと良い願い事>
赤 = 火(炎) 【礼】先祖や親への感謝
黒(紫)=水   【智】学力技芸向上
青(緑)=木(植物)【仁】人間力向上、徳を積む
白 =金(鉱物) 【義】義務や規則を守る気持ち
黄 =土(大地) 【信】人を信じ思いやる気持ち

●提灯
「お星さまが短冊に書かれた願い事を読みやすくするように」「心を明るく照らしてくれるように」などの意味が込められているそうです。

当館館長が、笹を持ってきてくれました!

みんなでお願いごとを書いてみませんか?

 

【夏のデザイン ミニうちわを作りませんか?】

また今回七夕にちなんで、うちわ体験で七夕のデザインが登場!!

デコペンでお星さまや花火を夜空に書いてみませんか?

体験料はお一人600円です!(入館料は別)